ヘンロ小屋15号「清水川」の修復

  ヘンロ小屋15号「清水川」(高知県幡多郡三原村大字宮ノ川562)の修復作業が5月22日、地元の人たちで行われ、小屋は生まれ変わりました。ヘンロ小屋プロジェクト提唱者の歌一洋・近畿大学教授が大阪から駆けつけ、「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会の大阪のメンバーも修復作業の手伝いをしました。
 ヘンロ小屋清水川は、NPO法人「いきいきみはら会」(代表・増井三郎さん)が手づくりで建設し、2006年に完成しました。他の小屋と同様に歌さんの設計で、地元の竹を組み合わせた素朴な休憩所です。ところが竹などが朽ちてきて、修理が必要になっていました。
 修復は増井さんと支援する会が連絡を取り合い、一緒に作業をすることにしました。当日は地元から増井さんら4人、支援する会から4人、それに歌さんも加わって、小屋の修復に取り組みました。屋根はトタンが張られ、すでに屋根のおおまかな修復はすんでいて、この日は小屋の下半分を覆う腰壁部分の修理が中心でした。
 まず小屋の外側の腰壁部分の竹を、すべて取り外しました。竹は横にして積み上げて張り付けてありましたが、風化が進んでいて、強く押すと崩れるほど弱くなっていました。次に、すでに伐採してあった太い竹を縦に半分に割りました。新しい腰壁は、竹を縦に立てて並べていく方式です。当初の歌さんの設計ではそうなっていたので、原点復帰というところです。半分に割った竹を、長さ1メートル20センチほどにノコギリで切り揃え、電動のドライバーを使って順番に張り付けていきました。さらに、柱の補強などをしました。  前夜は、地元のみなさん、歌さん、支援する会のメンバー総勢15人ほどで、懇親会を持ちました。ヘンロ小屋建設後の維持、管理、修繕の大切さを再確認しました。また、増井さんら地元の人からは、村おこしへの協力要請がありました。(梶川伸)



↑竹を使い、手作業で小屋を修復




↑ヘンロ小屋清水川の修復作業中に記念撮影




↑歌一洋さん(左)、増井さん(左から2人目)と記念撮影




 
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