日韓友情のヘンロ小屋(ヘンロ小屋53号「茶処みとよ高瀬」落成式

  香川県三豊市高瀬町上高瀬1360−1に建設していた「日韓友情のヘンロ小屋」(正式名称・ヘンロ小屋53号「茶処みとよ高瀬」)が完成し、11月23日に現地で落成式をしました。「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会が施主となって建設した休憩所です。
 支援する会の第8回総会(2014年3月1日、大阪市)は、講師に崔象喜さん(Sang Choi Hee=ソウル市在住)を招きました。崔さんはお父さんの死をきっかけに、計4回の歩き遍路を経験して2013年に、四国八十八ヶ所霊場会の公認先達になりました。 総会で崔さんと歌一洋さん(四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクトの主宰者)が対談しました。崔さんが「韓国からもお遍路さんがたくさん来ている。日韓で寄付金を募り、歌さんの設計でヘンロ小屋をつくりたい」と提案し、歌さんもそれに応じました。それを受けて、支援する会は、韓国をはじめ外国からのお遍路さんと、日本のお遍路さんや地元の方々との交流の場としてのヘンロ小屋をつくることを決めました。
 場所は70番本山寺と71番弥谷寺の間で、国道11号に面し、バス停「白井病院前」の横です。土地は白井病院(白井義人理事長)からお借りしました。面積は21平方メートル。屋根は地元の特産である茶の葉をイメージしています。周りには、高瀬茶業組合が茶の木を植樹しています。
 小屋の建設費は約170万円です。落成式までに、日本、韓国、イギリスなどの136人から義捐金が寄せられました。そのうち、崔さん側が98人、支援する会が38人です。金額は約130万円になりました。その後も義援金が寄せられているので、さらに増えます。不足分は、支援する会から補いました。支援する会が建設費を直接投入した6棟目になります。
 落成式には約100人が参列しました。遍路の最中だった崔さんも、韓国からやってきたご主人とともに参列しました。式は落成式と、「そして、未来へ」と名づけた第2部との構成で行われました。
 オープニングは高瀬民謡舞踊保存会の踊りでした。支援する会からの小屋建設の経緯説明、大水上神社の宮本壽宮司の祝詞奏上の後、来賓の祝辞へと続きました。浜田恵造知事は「韓国をはじめ、国内外のみなさまの協力で、お遍路さんの休憩所ができたことに感謝します。ここが、歩いているお遍路さんを温かい気持ちにさせる場所になり、末永く愛されることを願います」と述べました。横山忠始・三豊市長は、三豊市が韓国陜川郡と交流を続けていることに振れ、「日本と韓国の友好を深める場になる」と話しました。また、衆議院解散で前議員だった大野敬太郎さんも、選挙準備の忙しい中を出席し、「ヘンロ小屋の心を、子どもたちにつないでいただきたい」と訴えました。
 テープカットは地元の高瀬中学校、上高瀬小学校の生徒、児童も混じって行われましたが、遍路文化の継承の場であることを示す思いからです。続いて歌さんが「屋根は茶の葉をイメージし、屋根の先が上がっていて、元気で出るように考えた」と、小屋のデザインを説明しました。小屋は支援する会から、地元で維持・管理してくださる「まちづくり推進隊高瀬」に寄贈し、崔さんと支援する会のメンバーが贈呈目録を手渡し、落成式をしめくくりました。
 第2部「そして、未来へ」では、新たに組織された「へんろ小屋高瀬おせっ隊」の香川福美さんが、「たくさんのお遍路さんが立ち寄っていただけることを楽しみにしています」と述べ、翌日から日を決めてお接待をすることを伝えました。高瀬茶業組合の大西保徳組合長、白井義人理事長、NPOおたすけネットワーククラブ監査役の亀山啓司・支援する会香川支部長、小屋建設の実行委員会の委員長を引き受けてくださった「まちづくり推進隊高瀬」の宮住墨此事務局長らが紹介されたり、あいさつをしたりして式は進みました。最後に茶の木の記念植樹をし、式典を終えました。


      ↑完成した日韓友情のヘンロ小屋


      ↑テープカット


      ↑記念植樹


      ↑記念撮影


      ↑高瀬民謡舞踊保存会の踊り


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