早坂暁・支援する会初代会長が死去

 「四国88ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会の早坂暁・初代会長が12月16日、亡くなりました。88歳でした。ご冥福をお祈りします。

 早坂さんは脚本家であり作家で、原爆を背景にした「夢千代日記」などの作品があります。作品の中に四国遍路をモチーフにした「花へんろ」があり、支援する会が2006年に発足した際、初代会長を務めました。しかし、1年ほどで体調を理由に会長を退き、その後は辰濃和男さんが2代目として会長を引き継ぎました。

 残念ながら辰濃さんは12月6日に亡くなり、それから10日後に早坂さんが亡くなるといる悲しみが続きました。お2人には支援する会を支えゑいただき、大変ありがとうございました

 梶川伸・個人としては、高松市に住んでいた1995年に初めてお会いしました。早坂さんが広島で被爆した妹さんをテーマにした「夏少女」を書き、その映画を高松で自主上映したことがあります。自主上映を進めていたグループと一緒に2度、早坂さんと食事をしたことがあります。

 みんな陽気に酒を飲みましたが、早坂さんはアルコールは苦手で、食べることと話すことで仲間を楽しませていました。2回目は戸外のパーティーで、香川名物の讃岐うどんの食べ方の1つ、ドジョウをいれた打ち込みうどん(煮込みうどん)を大きな鍋で作りました。早坂さんはそれを楽しそうにながめ、ドジョウの味に舌つづみ打っていました。四国出身なので、その食べ方を知っていたのかもしれません。遠い昔の思い出ですが、心から消えることはありません。(梶川伸・「四国88ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会)

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