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4月28日〜5月29日 西予市でヘンロ小屋展

 愛媛県西予市城川町下相680、西予市立美術館「ギャラリーしろかわ」の第5展示室で、4月28日から5月29日まで、ヘンロ小屋プロジェクトの主宰者、歌一洋さんのヘンロ小屋模型展が開催されました。
 「今、おもてなしの心で〜遍路道は人生を支えた」と題したギャラリーの企画展です。3月に松山市で開かれた歌一洋「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」展をギャラー関係者が見て、開催を決めたそうです。すでに別の展覧会が決まっていましたが、3月11日の東日本大震災がきっかけで、展覧会が変更になりました。ギャラーの方々が「自分たちにできることは何か」と考えていた時、新聞の投書欄に被災者が「復興したらお四国まいりに行きたい」と書いていたのを読み、この展覧会の開催にこぎつけまたということです。
 会場には愛媛県内で完成したヘンロ小屋の模型が展示されました。壁には、ギャラリーを訪れた人の笑顔の写真が、所狭しと並びました。また、「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会の発起人でもある写真家、溝渕ひろしさん撮影の遍路の写真も、展示されました。
 ギャラリーは「身の丈にあったお接待」と思いを込めています。歌さんらとギャラリーを訪ねると、浅野幸江館長は「東日本大震災が起きて、今、四国の、愛媛の、奥伊予という小さな地にある小さな美術館として何ができるのか、と考えた末の結論がお接待という文化でした。四国に根付いている文化で、これしかないとまで思ってしまいました。そこで、大震災発生の3月11日から数えて49日目にあたる日に、この企画展を捧げたい、と思いました」と話していました。(梶川伸)




ギャラリーしろかわの展覧会に展示されたヘンロ小屋の模型↑



 

 
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