、2月 四国旅マガジン「Gaja」が歌一洋さんを紹介


 四国旅マガジン「Gaja」の51号で、「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」の主宰者、歌一洋が紹介されました。巻頭の「橋をわたろう、あの人と話そう。」のシリーズ6です。

 石森秀三・北海道大学観光学高等研究センター長が、四国ゆかりの人に会いにいくという企画です。石森さんが東日本大震災に触れ、「絆を大切にしようという声が上がったのは非常に意義深い」として、四国のお接待に言及しました。
 これに対し歌さんは「お接待が今に受け継がれている最大の理由は、お大師さんお存在だと思います。私も子どもにころから白装束のお遍路さんを目にしていましたし、「お遍路さんを大事にしなさい」としつけられてきました。そこにあるのは、一切の見返りを期待しない、純粋なおもてなしの心だけなんですよ」と述べています。

 ヘンロ小屋プロジェクトに関しては、次のように話しています。

 「私は建築の仕事に携わっていますが、その基本的なコンセプトを「祈り」としています。これは神仏を対象とした祈りに限定したものではなく、感謝と前向きな心です」
 「「私は子どものころから、人より自然を相手に暮らしてきたので、虫、風、土、そういうものが好きです。設計にあたっては、土地の文化や産業を調査して、それをできるだけ生かすようにと心がけています。だから小屋は一棟一棟形が違うし、それぞれ独自のコンセプトを有しています。また、空海の考えを取り入れ、柱をハの字にして人が互いに支え合っているような形にしています。もう一つ、意識したのはコミュニケーション。人と話しやすいようにベンチをL型にするなだ、工夫しています」

   「地元の方とお遍路さん、地元の方同士、お遍路さん同士、いろんな方にそこで少しでもコミュニケーションを交わしてほしいし、交わすこと自体がお接待だと思うんです。私は別に経済効果を狙ってやっているわけではなく、小屋はあくまで手段であり、一番大切なのは人と人との触れ合い」





 

 
戻る